こんにちは、某不動産会社の現役社員(クソひよっこ)です。
昨日の記事では、どれだけ立地や日当たりが良くても、買った瞬間に人生が一発アウトになる「最凶の罠」があるとお話ししました。
大変お待たせいたしました。 今回は、その負動産へ続く道の正体を暴露します。
その名も……【非道路(ひどうろ)】です。
「非道路」って、一体なにが「非」なのか?
文字通り、一応は「道」の形をしています。アスファルトも敷いてあるかもしれません。 しかし、決定的な違いはこれです。
【建築基準法で認められた『道路』ではない】
なぜ、行政はこんなややこしい区別をしているのか?理由は大きく分けて2つあります。
- 命に関わるから(緊急車両の問題) 車が通れない道は不便ですが、それは最悪ガマンできます。しかし、火事や事件が起きた時に「消防車や救急車が入れない家」だったらどうでしょう?あなたや家族の命に関わりますよね。
- 街が崩壊するから(利便性の問題) 大きな山や田んぼを開拓する時に、みんなが身勝手にめちゃくちゃな道路を作ったら、住宅街としての機能も利便性もグチャグチャになってしまいます。
だからこそ行政は、国が認めた「安全な道路」と、そうではない「ただの通路(非道路)」を厳格に分けているのです。
【暴露】成約に目が眩んだ「クソ営業マン」の裏技
ここで、私が現場で実際に目撃した、不動産業界の闇をぶちまけます。
私はふだん不動産屋(土地の売り手側)として働いていますが、客を連れてきたハウスメーカーの営業マンから、契約直前になってこんなことを聞かれることがあります。
「……あの、これって『非道路』だったんですか?」
……いや、資料にもデカデカと書いてあるし、最初にお前にも伝えただろ!!!
と、心の中でブチギレています。 お客様に何千万円もの買い物を提案するなら、それくらい事前に調べておくのがプロの最低限の義務でしょう。
しかし、営業マンも成約(インセンティブ)がかかっています。 引くに引けなくなった彼らは、手段を選びません。
- 「銀行のローン審査さえ通ればいい」
- 「とりあえず今、家が建てばいい」
そうやって、数十年後に「売る時に致命的になって人生が詰む」ことが分かっていながら、強引に押し通して売りつける営業マンを、私は何人も見てきました。そして、実際に建てられた「二度と売れない家」も見てきました。
もし「担当の営業マン、大丈夫かな……?」と少しでも不安になったら、その会社だけでなく、セカンドオピニオンとして信頼できる別の不動産屋に一度相談してみることを強くおすすめします。
⚠️【補足】もう一つの罠「2項道路」とセットバック
道路の罠は「非道路」だけではありません。 もうひとつ、田舎にめちゃくちゃ多い特例道路があります。それが「2項(にこう)道路」です。
建築基準法では「道路の幅は4m以上」が原則ですが、この2項道路は、4m未満の狭い道でも特別に「道路とみなして家を建てていいよ」と認められています。
「じゃあ安心じゃん!」と思った方、ここからが地獄の入り口です。
この道路に面した土地で家を建てる場合、【セットバック(敷地後退)】という義務が発生します。
セットバックってなに?
道路の幅「4m」を確保するために、「次に家を建てる時は、自分の敷地を後ろに下げなさい」というルールです。 具体的には、道路の中心線から2m下がったところまで敷地を後退させなければなりません。
- 例えば、目の前の道が「幅3m」だった場合。
- 道路の中心から端までは「1.5m」しかありません。
- 4mの半分(2m)にするためには、【50cm】も敷地をバックさせる必要があります。
敷地が広大なら問題ないかもしれません。 しかし、狭い土地でこれをやられると、「削られた部分には、塀もフェンスも建てられない」「思ったより狭い家しか建たない」という大誤算が発生します。理想のマイホーム計画が、一瞬で崩壊するのです。
最後に:直接のお客様じゃないからあえて言います
道路に関する注意点を挙げだしたらキリがありません。 でもね、これって、購入する「あなた自身」でも簡単に確認できることなんです。
- 市役所のウェブサイトにある「指定道路マップ」を見てみる
- 現地に行ったときに、メジャーで道路の幅を計ってみる
「人生で一番高い買い物です!」と言う割に、こういう泥臭い確認を自分の手でやる人は、驚くほどいません。
直接私のお客様ではないからこそ、あえて厳しいことを言わせてください。 自分の人生に関わることです。すべてを営業マン任せにせず、自分の足と目で調べましょう。
……さて、道路の闇について語り尽くしたところで、次回からは「マンション」について書いてみようと思います!一戸建て派の方も、絶対に知っておくべき真実があります。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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